コロナ禍 潜むパワハラ、9月14日に無料相談会~神戸新聞が紹介記事

コロナ禍 潜むパワハラ、14日に無料相談会

新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く中、感染に関する職場でのいじめや嫌がらせが、労働問題に取り組むNPO法人ひょうご労働安全衛生センター(神戸市)に寄せられている。
西山和宏事務局長は「感染の怖さが独り歩きし、差別的な発言が横行している」と危機感を募らせる。14日にはパワハラに関する無料相談を受け付ける。
同センターに寄せられた相談では、妻が新型コロナに感染して濃厚接触者となった男性那、職場の上司から「この忙しい時に休むのか」といった趣旨の言藁を掛けられたという。復隔後も、同僚から迷惑がられるような雰囲気を感じたほか、妻の世話をするために残業を減らすと、上司に「家族を取るのか、会社を取るのか」と迫られたという。
また看護師の妻と暮らす男性からは、同僚に「感染する可能性が高いのでは」と言われ、「まるで自分が感染したような目で見られる」との相談があった。

「コロナに関する正確な実態が見えない中、トラブルが起きやすい」と西山事務局長。「困っている人はぜひ相談してほしい」と呼び掛けている.

同センターが所属する「全国労働安全衛生センター連絡会議」は14日午前10時~午後7時、無料相談「職場のいじめハラスメントほっとライン」を開く。関西では大阪・関西労働者安全センター(TEL06・6476・8220)で、専門スタッフが相談を受け、職場改善や救済、労災申請の助言をする。(小谷千穂)

神戸新聞2021年9月10日朝刊