仁川の建設現場でタワークレーンから30代の労働者が墜落、死亡 2021年8月9日 韓国の労災・安全衛生

仁川の建設現場で、タワークレーンを設置していた労働者が墜落して亡くなる事故が発生した。

全国建設労働組合等によれば、この日午後1時15分頃、仁川の青天1区域再開発整備事業の現場で、タワークレーンを設置していた30代の労働者のKさんが墜落した。Kさんは病院に移されたが亡くなったと伝えられた。

雇用労働部はタワークレーンの設置・解体中に頻繁に発生する事故を防止するために、2018年の一年間、監督官を建設現場に派遣したことがあるが、2019年に労働部がこれを再び施工者の自律監視に任せて、墜落死が増加していると伝えられた。

実際、6月22日に全州で、タワークレーンの解体作業中に労働者が10m下に落ちて亡くなる事故が発生し、同月25日には果川でも、タワークレーンの設置作業中にクレーンのマストを吊っていたスリングベルトが切れて、労働者が亡くなる事故が発生している。

建設労組は労働部が監督官をタワークレーンの設置・解体作業の現場に投入した2018年一年間は死亡事故がなかったが、これを再び施工者の自律監視に切り替えて、産災事故が増加しているとし、「労働部の責任を免じることはできない」と指摘した。

さらに「続々発生するタワークレーンの設置・解体事故に対して労働部は責任を痛感し、強い規制と管理・監督対策を作るべきだ」と要求した。

一方、行政安全部はこの日『蒸し暑さの時間帯の野外作業の自制など、安全管理に留意して欲しい』という安全案内メッセージを送るなど、野外作業の自制を勧告した。しかし、最も蒸し暑い時間帯にこのような事故が発生した。最近連日猛暑が続いて、建設現場で熱中症が疑われる死亡者が相次いで発生し、雇用労働部など関係部署は、先月25日にすべての建設現場に猛暑時間帯の作業中止を強く勧告した。

2021年8月9日 民衆の声 イ・スンフン記者

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