15人死亡インド・バイザッグ・ガス漏れ事故「加害者LG化学は被害支援・事故収拾あと回しか」オンライン国際討論会開催へ 2020年8月10日/韓国の労災・安全衛生

発ガン物質のスチレンが800トン漏れ出して、現地住民15人が死亡し、千人余りが入院治療を受けたLG化学・インド工場のガス漏出事故に関する国際討論会が、3回連続で行われる。

環境保健市民センターによれば、アジア職業環境被害者ネットワークはインドのガス漏出事故の再発防止対策と、LG化学に民・刑事上の責任を問う法案をテーマに、討論会を開催する。『インド・バイザッグ被害住民に正義を、LGに民・刑事上の責任を』討論会は、11日から3週間、毎週1回ずつオンラインに行われる。

環境保健市民センタープレスリリース(2020.8.7)

毎回の討論会には、事故で家族を失った遺族たちが証言者または発表者として参加する。テーマは、△健康と環境被害問題、△類似被害の再発防止、△民・刑事法的な解決と国際連帯活動だ。すべての発表と討論は英語で行われるが、インドの被害住民はインドの言葉で発表する。主催者は英語とハングルでの同時通訳サービスを提供する。討論会が終われば、発表・討論内容を記録した文書を公開する。討論会への参加はオンラインでできる。参加申し込みは環境保健市民センターのホームページですることができる。

環境保健市民センターは「インド政府が調査した結果、事故はLG化学の安全不感症と安全施設の不備によって発生したことが明らかだ」として「被害対策と事故収拾は後まわしにして、法的な処罰を受けることになる会社の責任者の支援だけに没頭しているLG化学に、姿勢の変化を求め、事故再発防止のための国際連帯を強化するために討論会を開催する」とした。

5月7日にインド南東部のアンドラプラデシュ州のバイザッグにあるLGポリマーズのインド工場で発生したガス漏出事故で、現地住民1千人余りが入院した。事故直後に住民12人が亡くなり、治療を受けた3人もその後に亡くなって、15人の人命を奪っていった。インド政府は現地工場の役・職員12人を拘束している。

2020年8月10日 毎日労働ニュース チェ・ジョンナム記者

http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=165967