韓国・泰安火力発電所下請労働者キム・ヨンギュンさん死亡から20ヶ月目、検察が元・下請け代表など16人を起訴 2020年8月4日/韓国の労災・安全衛生
検察が、泰安火力発電所で働いたキム・ヨンギュンさんが死亡してから20ヶ月目に、元・下請けの代表者など16人を起訴した。
大田地検瑞山支庁は3日、業務上過失致死と産業安全保健法違反の容疑で、韓国西部発電の代表Aさん(62)と下請け業者の代表Bさん(67)など、14人を不拘束起訴した。
元請け企業の韓国西部発電と下請け業者の法人も、両罰規定によって同時に起訴された。
検察は韓国西部発電と下請け業者のいずれにも死亡事故に責任があるとした。
検察は、Aさんなど西部発電の関係者が産業安全保健法に定めた安全措置を正しく履行せず、ベルトコンベヤの連結点に防護措置を設けずに、下請けに提供したと判断した。業務上の注意義務に違反して、故人に安全措置が不完全なベルトコンベヤの点検作業をさせたとした。
下請け業者代表のBさんは、キムさんの死亡以後に、雇用労働部が作業中止命令を出したのに、9号機と10号機を稼動させた疑惑も受けている。
検察は、事故の危険が残る部門を下請け業者に請負・委託する方式の、いわゆる『危険の外注化』構造によって、元請けと下請け所属の労働者の間の実質的な指揮・監督関係を糾明するのに重点を置いたとした。
2020年8月4日 民衆の声 イ・スンフン記者