マスクなしで13年間、金属粉塵を吸いながら働き『肺ガン』で死亡・・・裁判所が「労災」/韓国の労災・安全衛生2026年08月24日

マスクなしで13年間、金属の粉塵を吸い込みながら働き、肺ガンで死亡した労働者が、裁判所で業務上の災害として認められた。
法曹界によると、ソウル行政裁判所行政第13部は、Aさんの遺族が労働福祉公団に提起した遺族給付金および葬儀費用不支給処分の取消訴訟で、昨年6月に原告側の勝訴判決を行っていた。
Aさんは、金属加工業者で切断・研磨作業を担当していたが、2021年9月に『原発性肺ガン』と診断され、治療中に亡くなった。
Aさんの遺族は、肺がんを業務上の災害として、遺族給付金と葬儀費用を請求したが、労働福祉公団は昨年8月に、支給しないという決定を行った。公団は、Aさんの金属粉塵へのばく露レベルが低く、肺ガンの発ガン性物質に該当しない点などを理由に、Aさんの肺がん発症と業務との因果関係は認められないと判断した。
しかし、裁判所は、公団の処分が違法であると判断した。裁判所は、金属加工の過程で粉塵が発ガン性の形態に変換される可能性があり、このような超微細発ガン物質は、肺胞まで直接到達し、腺ガンの発生リスクを高めると見た。
また、Aさんが13年以上にわたって、密閉された空間でマスクなどの防護具を着用せずに作業していたため、ガンが発症するのに十分な時間と環境であった点も指摘した。
裁判所はAさんに喫煙歴はあるが、業務と肺癌の間に因果関係を認めるのには妨げにならないとも判断した。
2026年8月24日 ハンギョレ新聞 キム・テウク記者


