夜間労働者は更に若返り、長時間働く・・・眠りを「失った」若者たち、収入は得られたのか/韓国の労災・安全衛生2026年06月29日

労働市場の全体は高齢化しているが、夜間労働は却って若返っている。深夜配送や物流、フードデリバリーなど、24時間サービス業の拡大により、夜間に働く若者が増えたことが影響している。夜間労働者はもっと長く働いているが、収入は大きくはなく、健康状態も、昼間の労働者よりは良くなかった。
韓国労働研究院の『労働レビュー』6月号に掲載された『夜間労働者の労働環境と健康』報告書によると、昨年、平日の午後10時から翌朝6時まで働いた夜間労働者は216万5千人で、全就業者の14.2%を占めた。
夜間労働者の平均年齢は低下した。全就業者の平均年齢は2019年の46.1歳から昨年の47.5歳に高くなったが、夜間に一日4時間10分以上働く『長時間夜間労働者』の平均年齢は、同期間で43.2歳から41.6歳に、1.6歳低くなった。特に、勤務時間が深夜になるほど、15歳から29歳の比率が高くなった。深夜配送や物流、コンビニ、飲食店など、深夜のアルバイトに従事する若年層が増加したことが要因と分析されている。
夜間労働者はより一層長く働いた。昨年、夜間労働を行わない就業者の一日平均の労働時間は6時間19分で、2019年より16分短くなった。一方、長時間夜間労働者の一日平均労働時間は8時間57分で、5年前より7分長くなった。全体の労働時間が減少する流れとは逆に動いたのである。週当たりの労働時間も、非夜間労働者は39.1時間であるのに対し、長時間夜間労働者は48.6時間に達した。
長時間労働が高い所得に繋がることはなかった。労働基準法は午後10時から午前6時までの夜間労働に対して、通常賃金の50%を加算することを規定している。時給基準では1.5倍受け取ることになるが、実際の所得分布では月400万ウォン以上の高所得層の割合が、昼間の労働者の方が高かった。逆に、勤務時間が夜間になるほど、相対的に低所得層の割合が増加した。研究チームは、夜間労働手当の適用が難しい自営業者や時間制労働の割合が高いか、または労働時間が短いため、総労働所得に大きな差が見られなかった可能性があると見ている。
長時間の夜間労働者では、健康面や疲労面でも脆弱な様子が見られた。自分の健康状態を『非常に悪い』と答えた割合は、長時間夜間労働者で、2019年の1.4%から昨年の2.9%に倍増した。同期間の非夜間労働者は0.5%から0.7%と、わずかな増加にとどまった。日頃から『非常に疲れている』と答えた割合も、長時間夜間労働者は43.6%で、非夜間労働者(29.0%)よりも14.6ポイント高かった。
長時間の夜間労働は『孤立労働』に繋がる危険が大きかった。午後10時以降に一人で働く割合が40%を超え、深夜や早朝の時間帯では最大50%まで上昇した。事故や健康異常が発生しても、即座に助けを求めることが難しい環境である。
韓国労働研究院のイム・ヨンビン責任研究員は「現行の産業安全衛生法は、夜間の単独勤務に関する安全規定が事実上空白状態である。」「夜間労働が避けられない分野では、二人一組で勤務するか、呼び出し可能な距離に同僚がいる労働環境を整える必要がある」と話した。
2026年6月29日 京郷新聞 キム・ナムヒ記者


