鉛濃度を下げる注射が事実に、労働部は「厳重措置」/韓国の労災・安全衛生2026年04月23日
雇用労働部は、検診に際して体内の鉛曝露濃度を低減させるためにキレーション(Chelation)注射を投与したDNオートモーティブとその作業環境測定機関に対し、無容赦の原則を適用すると発表した。キレーションは、血液中の重金属を尿として排出させる注射剤である。
労働部は22日、「最近、蔚山地域で発生した鉛ばく露管理の不備や健康診断の歪曲疑惑に関し、該当事業所に対して厳正な措置を講じると共に、産業保健インフラ全体の信頼性向上を図るための強力な後続策を推進する」と明らかにした。釜山地方雇用労働局蔚山支局は、最近DNオートモーティブの蔚山1・2工場に精密監督を実施し、なんと88件の法令違反を摘発した。蔚山支局はそのうち68件を司法処理し、残りについては4620万ウォンの過料を課した。
蔚山支局は「特別健康診断の実施前に行われた特定の処置が、診断結果の正確性に影響を与えた可能性がある」と説明した。実際には、キレーション注射剤が鉛濃度を下げる目的で使用された可能性が高いことを意味する。蔚山支局は、ばく露基準を超える設備や換気性能が不十分な設備については使用停止を命じ、改善が見られない場合は、関連工程全体の作業停止措置を取る方針だと伝えた。
労働部も厳正な措置を予告した。有害因子のばく露基準を繰り返し超過したり、意図的に保健管理義務を回避した事業所には、法的に利用可能な行政処分を、厳格に適用するということだ。また、事実と異なる測定結果を提出したり、法定測定方法を守らなかった不適切な作業環境測定機関は、指定を取り消す。
労働部は、鉛を使った蓄電池製造事業所を対象に精密な作業環境測定を実施し、全国の職業病安心センター(6地域10拠点)と連携して、高リスク有害因子を取り扱う労働者に対する、専門医による問診を強化する方針だ。
労働部長官は「産業保健管理の要である作業環境測定と特殊健康診断制度を無力化する行為は、労働者の健康権を脅かす重大な問題である」とし、「事業所の自主的な保健管理の遵守と、測定機関の透明な業務遂行が現場に定着するまで、例外なく厳格な法執行と制度改善に行政力を集中させる」と明らかにした。
2026年4月23日 毎日労働ニュース オ・ゴウン記者
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