環境美化員の32%が夜間労働「安全・休息権を保障しなければ」/韓国の労災・安全衛生2025年11月11日

環境美化労働者の安全権保障のために廃棄物管理法の改正を求める声が大きくなっている。国会・気候エネルギー環境労働委員会のチョン・ヘギョン進歩党議員と公共連帯労組は11日、国会疎通館で記者会見を開き、環境労働者の実態調査結果を発表し、国会に廃棄物管理法改正案を早く処理するように注文した。
チョン・ヘギョン議員が気候エネルギー環境部を通じて確保した資料によれば、生活廃棄物収集・運搬環境美化労働者の31.5%が夜間勤務をしており、53%は一人または二人勤務体制で仕事をしていることが判った。安全確保が難しい条件の中で事故も続いている。進歩党のソン・ソル議員室によると、昨年の環境美化労働者の労働災害承認件数は8446件で、2020年(6354件)比で、なんと2000件以上増えた。
現場の安全と休息権の保障も不足していた。チョン・ヘギョン議員が環境部と全国221の地方自治体から受け取った資料によると、地方自治体87ヶ所は、労働者が移動労働中に利用可能な休憩と衛生施設を備えていない状態だった。また「垂直型排気管」を設置した車両は27%に過ぎなかった。労働者たちは主に清掃車両の後方で作業を行うために、垂直型排気管がなければ健康権に深刻な脅威になる。
これに対しチョン・ヘギョン議員は、昨年9月、労働環境改善のために「廃棄物管理法」改正案を代表発議した。改正案には、△昼間作業の原則、△三人一組作業の原則、△清掃車両の後方映像装置の設置、△保護装具の支給、△気象異変に対応するための作業時間調整と作業中止、などの内容が盛り込まれた。
チョン議員は「高い労働強度の中で、十分な休息もなしに仕事をしているため、環境美化員の死と事故が増えている。」「政府と国会が共に責任を全うし、環境美化員の安全と権利を守る法と制度を、一日も早く準備することを促す」と強調した。
2025年11月11日 毎日労働ニュース イ・ヨンジュン 記者
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