蔚山SKエネルギー工場の爆発事故で労働者が死亡・・・労組「再発防止策を講じろ」/韓国の労災・安全衛生2025年10月18日

蔚山SKエネルギーの工場で発生した爆発事故で治療を受けていた労働者が、ついに亡くなった。労働組合は該当工場で繰り返して安全事故が発生しているとし、再発防止対策を作らなければならないと追及した。
民主労総建設産業連盟全国プラント建設労組はこの日声明を出し、「昨日午前10時40分頃、蔚山SKエネルギーの定期補修作業現場での爆発事故で組合員1人が死亡し、1人は危篤状態で、残りの3人も2~3度の火傷を負って治療中」とした。
労組は「今回の爆発事故は、水素配管の交換の過程で、配管に残っていた水素の残余物に火がついて爆発した事故と推定される。」「(根本的な原因は)老朽設備交換の周期管理マニュアルがないため」と分析した。
労組は「蔚山SKエネルギー工場の最近5年間の安全事故を見れば、2022年1月のエネルギー貯蔵装置保管棟の火災、4月のSKジオセントリックタンクの清掃での過程の火災、2024年12月のSKエネルギー蔚山工場の中質油分解施設でも火災が発生した。」「蔚山地域で見れば、今回の事故を含め、今年だけで3件の爆発事故が発生し、二人の労働者が亡くなった」と指摘した。
労組は「SKエネルギーは屈指の大企業で、安全管理の優秀等級を受けてきた企業」で、「安全管理がきちんとされているという企業までがこのような状況なのに、その他の産業団地の安全管理に、これ以上何を言えと言うのか」と批判した。
労組は「SKエネルギーは安全事故が起きる度に謝罪をしたが、再発防止策は準備しなかった。謝罪は単なる言葉ではなく、再発防止のための事後対策を立てるという約束だ」とし、「SKエネルギーは、根本的で実効性のある安全事故の再発防止策を作らなければならない。政府は遅滞なく(老朽設備の管理方案を内容とする)機械設備法を改正し、建設労働者の安全対策を作らなければならない」と追及した。
一方、雇用労働部蔚山支庁は、今回の事故に関して、勤労監督官を派遣して産業安全保健法違反の有無を調査中だ。
2025年10月18日 民衆の声 ナム・ソヨン記者


