消防公務員700人が声を一つに「人材拡充」
昨年12月、済州で20代の消防士が消火作業中に亡くなった。先月には、慶尚北道の聞慶市で火災鎮圧中に消防士二人が死亡するなど、消防士の殉職が続いている中、消防公務員たちが声を一つにして「現場職の人材補充」を要求した。
公務員労組消防本部は26日、ソウルの産業銀行前で総決起大会を行い、「死なないで生きていたい。消防士の処遇を改善せよ」と訴えた。総決起大会には700人余りの消防公務員が参加した。
消防公務員の殉職は毎年絶えることがない。オンラインの殉職消防官追悼館によると、1945年からこの日までに殉職した消防士は計428人。2011年から2020年までの10年間で49人が殉職し、自殺者も97人にのぼる。
本部は「最近相次いで発生した消防公務員の殉職事故が、消防人材が不足していることを証明する。」「現場中心の消防庁に生まれ変わらなければならない」と批判した。1日、慶尚北道聞慶の火災現場で死亡した消防救助隊員の二人についても、人員が足りない状態で119救急隊が運用されていたという事実が明らかにされた。
残念な殉職が続き、消防庁は最近、迅速同僚救助チーム(RIT)という政策を打ち出した。事故に直面した消防士の同僚を助ける消防士チームを事前に設けておくというものだが、増員もなく出された対策に「卓上行政」だという批判が起きた。
キム・ジュヒョン本部長は「現場には人員がなく、休暇を使おうとすれば、非番の職員が代わりに勤務しなければならない状況」で、「迅速同僚救助チームを運営するためには、人員も増やし、予算も確保しなければならないのだから、国民と隊員の安全のためには、先ず現場職から増やして欲しい」と訴えた。
2024年2月26日 毎日労働ニュース チョン・ソヒ記者
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