衛生教師の4割が「強い憂鬱」、極端な選択を考えた「二~五倍」 2023年09月05日 韓国の労災・安全衛生

全教組と緑病院は5日に記者会見を行い、「教師職務に関連する心(精神)健康実態調査」の結果を発表した。/全教組

教師の6割は保護者と生徒からの暴力を経験し、4割は強いうつ病を経験していることが判った。自殺を考えたことがあり、実際に計画を立てたことがある割合は、一般人の二倍を上回った。

全教組と緑病院は5日に記者会見を行い、「教師職務に関連する心(精神)健康実態調査」の結果を発表した。瑞二小学校の教師の死後、教師の勤務環境と精神の健康を調べるための深層調査を行い、先月16日から23日までに調査に応じた小・中学校教師、3505人の回答を分析した。

校内暴力を経験したという回答は66.3%だった。具体的には、身体への脅威と暴力の経験が18.8%、セクハラと暴力の経験が18.7%、望まない性的な関心度が12.9%だった。言語的な暴力の加害者が誰かを尋ねたところ(重複回答)、父兄が63.1%、生徒は54.9%だった。身体暴力加害者の96.5%は生徒、21.7%は保護者だった。

うつ病の症状を把握したところ、回答者の38.3%が強いうつ病の症状を示していた。回答者の16%が「極端な選択を考えたことがある」と答えた。回答者の4.5%は、具体的に計画を立てたことがあると答えた。実態調査の結果を発表した緑色病院のユン・ガンウ課長は、「一般成人を対象にした大規模研究では、強いうつ病症状の有病率は8~10%だった。」「一般人の極端な選択の考えは3~7%でり、極端な選択を実際に計画した比率は0.5~2%の水準という点で、教師たちの極端な選択の意図が一般人よりも高い」と説明した。一般人に比べて教師の憂鬱症状は四倍ほど深刻で、自ら命を絶とうと考えたり、実際に計画を立てた割合も、二倍を遙かに超えているということだ。

全教組は実態調査の結果を基に、教師が既に使い切られた状態で苦しんでいると憂慮した。チョン・ヒヨン委員長は、「教師のバーンアウトは、個人的な資質や努力では解決できない社会構造的な威嚇要因で、社会・国家的な支援と対策が伴わなければならない。」「政府と教育部が公教育の正常化を心から望むのなら、現場教師の声に耳を傾け、実効性のある対策の樹立に取り組むべきだ」と話した。

2023年9月5日 毎日労働ニュース チェ・ジョンナム記者

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