予備・新規労働者対象の労働組合の標準安全教育訓練「建設現場は安全になっています!」 2021年11月08日 韓国の労災・安全衛生

労働組合が予備建設労働者である高校生たちと、建設現場が安全になる基礎を固めている。

民主労総建設産業連盟の(社)建設訓練就職支援センター(連盟法人)と全国建設労働組合が、恩平文化芸術情報学校の建築インテリア科3年生の生徒35人と、『標準安全教育訓練』の時間を持った。

型枠大工が備えるべき四大安全保護具は?
保護帽、安全靴、安全ベルト、保護眼鏡!

「保護帽を一度使ってみましょうか。後にダイヤルがあります。しっかり締めます。大事なのは顎紐です。しっかり締めて、ガタガタ揺れてはいけません。安全ベルトは胸でカチッと止めて。最後に脚絆。鉄筋やクギなどに引っ掛からないように、ズボンの下の端を締めます。」

教育訓練に集まった学生たちは服装から先ず整えた後、理論-実習-見学の順で一日の日程を共にした。理論教育は連盟法人のイ・ヨンロク運営委員長と京畿道建設支部のハム・ギョンシク事務局長(技術士)が担当した。

「コンクリートが固まれば型枠を外しします。この時にうまく剥がれるように、剥離剤をあらかじめ塗っておきます。この作業をしている間に、剥離剤が目に入って失明する事故が最近たびたび発生しました。これを防止するのが保護眼鏡です。」城南建設技能学校で、ハム・ギョンシク事務局長は各保護具の役割を紹介し、安全に対する態度に続いて、現場の安全に関して知っておかなければならないことを説明した。「みなさんが着用したのは安全ベルトで、現場で備えるべき生命の綱です。安全に対する労働者の態度と同時に、建設現場ではこの生命の綱が墜落事故を防止できるように、緩んだり垂れ下がらないように設置しなければなりません。」学生たちは建設現場で安全に働くために、知っていなければならない点などを理論の時間に学んだ。

工業高高の先輩が話す進路相談
安全教育に社会認識の改善、関係の形成まで

「大学を出て、社会生活をしていたが、適性に合わないので建設現場で働いて、三人の兄弟姉妹を育てた。今年60才を越えたし、30年間働いて、年俸は9千万ウォンを越える。」
-型枠大工のチーム長

「漢陽工業高校の建築科を卒業して大学に進学した。除隊後に大学の卒業証書が私の未来を保障しないと考えて、大学を自ら退いて、形枠大工として働いて5年近くになる。お金か、大学か、悩みが多いだろう。38才の人生の先輩として、いつでも悩みの相談に応じられる。」
-形枠大工の技能工

「ソウル工業高校3年生の2学期から鉄筋の現場仕事を始めた。人生に目標があるかないかは大きな差だ。この機会を通して目標を立てられるように願う。」
-鉄筋工のチーム長

城南建設技能学校での理論教育で実習教育を行った講師団が自己紹介をした。

生徒たちは、金槌の使い方、ユーロフォームの積み上げ、蝶々番線の作り方、鉄筋の配筋などの過程を、先輩の労働者から学んだ。驚いたのは講師団の方だった。「技能を身に付けるには一週間は掛かるが、学生たちは何度かしている内にたちまち慣れてしまう」と言って褒めた。学生の中にはユーチューブ映像で予習をするなどの情熱を示した者もいて、拍手された。何人かの学生たちは講師の連絡先を尋ねるという熱意を見せた。安全教育の時間だったが、先・後輩、兄弟の関係ができて、学生たちは建設現場に対する認識を新らたにし、真剣に進路摸索をした。

実習教育に続いて、学生たちは光州の共同住宅新築工事(漢拏建設)の現場を見学した。現場の所長が工事の状況を説明した後、京畿道建設支部のイ・ムヒョク・チーム長が現場を案内した。「安全足場、安全手摺りなどをシステム足場で組みました。今見るとすべてに墜落防止ネットが設置されていますが、これらもすべて規格があります。足場も間隔があります。」学生たちは一つでも多く見ておこうとした。「思ったよりもすっきりしていて、整理整頓もよくできている」という反応だった。

建設労働者と言えば親指を立てられるように!

一日の日程を消化する間に、学生たちと会った建設労働者が一人残らず言ったのは、社会的な認識についてだった。

「イギリスやカナダでは建設労働者を親指を立てて褒めるらしい。韓国では下に向けるので不思議だった。岐路に立っている。多くの人たちが努力している。10年以内には親指を立てられるようにしよう。」建設労組のイ・ヨンチョル委員長職務代行、イ・テヨン城南建設技能学校長が学生たちに歓迎の挨拶をする時から、認識改善の必要性が大きく浮かび上がった。

建設現場の見学を担当したイ・ムヒョク・チーム長は、「最近、同窓会行くと、ホコリを被って、汗を流して、大変な仕事だが、している私は未だましで、認識が変わってきている。ここにおられる方たちはすべて技術者、プロだ。建設現場は汗を流しただけ報われるところ」と話して、全体の日程を終わらせた。

2021年11月11日 労働と世界 チョン・ジェフィ記者

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