「プロらしく、短いスカート履け」って? 人権委、セクハラと認定「性的屈辱感を与えた」 2020年8月21日/韓国の労災・安全衛生

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英語講師のAさんは、英会話教室の院長から「仕事をする時は短いスカートか、濃い色のストッキングを履くように」要求された。院長は「『プロフェッショナル』な姿が重要だ」とし、椅子にお尻だけを引っ掛けて座る姿勢まで指導した。Aさんは国家人権委員会に陳情し、人権委は「職務と関係のない露出を強要し、性的屈辱感を与えた」として、教室の院長がセクハラを行ったと判断した。

人権委は20日、この事例を含めて2018~2019年の2年間に是正勧告を行ったセクハラ陳情34件を纏めた『セクハラ是正勧告事例集』を発行したと発表した。

人権委は「最近の陳情を見ると、被害者がセクハラの事実を訴える過程で、否定的な世論や不利益な措置、精神的な被害に遭うなど、二次被害を訴えるケースが増えている」と報告した。2018年以降に本格化した「#MeToo運動」の影響とみられる。人権委の判断も、変化した時代を積極的に反映している。

人権委は先ず、「被害者の保護は、単に加害者に対する懲戒などの人事措置に止まらず、組織内の被害者に対する否定的な認識や、噂による二次被害の防止まで含まなければならない」と判断した。同僚の職員から受けた強制わいせつ被害を訴えてから、郡庁内で「互いに好意を抱く関係だったのに、今になって強制わいせつを受けたと言っている」「浮気されて夫が苦しんでいる」など、悪意のある噂を耳にしたBさんが出した陳情に対する決定文の一部だ。決定文で人権委は「(責任者の)郡長は、セクハラの二次被害防止のために積極的に介入する必要がある」と明らかにしている。

また人権委は、性暴力において「被害者の明示的な拒否意思」は重要ではないと判断した。事件の当時に拒否しなかったとしても、「むしろ表面では応じ、心の中では耐えなければならないという二重の苦痛があったはず」という判断だ。これは飲み会に参加した後輩の職員に「王様ゲーム」などの過度なゲームへの参加を強要したり、わいせつな内容が含まれる複数の単語で三行詩を作らせたりしたある新聞社のチーム長に対して出した決定文の一部だ。被害者のCさんは、このチーム長の相次ぐセクハラによって、精神科で処方された薬を服用するほどの被害を受けたとして人権委に陳情している。

「影響力を持つ相手を、自分を良く見せるために褒めたからといって、性暴力を『合意による関係』とは断定できない」と判断したケースもあった。教え子に「君とは夜の相性が良さそうだ」と発言するなど、性暴力を続けていた教授のD氏は、人権委の調査で「教え子が『教授は天才だ』、『教授の著書は世界的名作だ』と称賛した」と述べて、合意による関係を主張したが、人権委はこれを受け容れなかった。人権委は「これは師に対する尊敬の表れ、または陳情人の学業遂行に重大な影響力を持つ被陳情人(教授)に、自分を良く見せたいという気持ちの表れであって、これを超える理性的な好意の表れと見るのは困難」とし、大学に捜査を依頼するように勧告した。

2020年8月21日 ハンギョレ新聞 パク・ユンギョン記者

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/958662.html