『新型コロナウィルス感染』クパン物流センターの労働者が初めて労災申請 2020.07.08/韓国の労災・安全衛生

クパン関連コロナ19被害労働者支援対策委員会は8日、「クパン富川物流センターで働いて、コロナ19に感染した労働者が業務上災害認定のための申請を、この日行った」と話した。

キム・ヘジン不安定労働撤廃連帯・常任活動家は「他の労働者も産業災害申請を相談中」とした。疾病管理本部・地方自治体の疫学調査の結果によれば、5月に初めての陽性者が発生してから現在まで、クパン富川物流センターに関係した陽性者の数は152人だ。

対策委はクパン物流センターの集団感染事態は、労働者が業務を遂行している間に起こったことなので、業務上災害に該当すると主張した。対策委は「最初の陽性者から伝染した労働者が、物流センターで働いたために大規模な伝播が起こった」と主張した。物流センターが基本的な防疫規則を守らなかったという点も根拠に上げた。対策委は、物流センターが低温物流センターという特性上、閉鎖された環境であるの上に、数百人が密集して働いたために伝播が容易だったと見た。

チョン・ウンギョン中央防疫対策本部・本部長も疾病管理本部のブリーフィングで、「調査した時、作業環境の特性のためにマスクの着用が難しいという限界があり、休憩空間や通勤バス、食堂などで防疫規則の遵守が不十分だったと判断した」として、「マスク着用が難しい環境、休憩室や食堂で距離を置くことが不十分、といった要因が複合的に作用したと見ている」と話した。

クパンの労働者はこの日、国会議員会館で正義党のリュ・ホジョン議員室の主催で開催された『クパンコロナ19被害労働者証言大会』で、クパン物流センターの労働環境がコロナ19感染にどれほど脆弱な状況なのかを説明した。労働者は自分たちが働いた物流センターでは、マスク着用、消毒液の使用など、基本的な防疫規則が守られなかったと証言した。Aさん(49)は「物流センターの労働環境は、早く帰る。中間管理者も『速く』と叫ぶのに、マスクを使わない」と話した。

物流センターの労働者は素手で作業をしたと言った。手袋をはめると、決まった時間内に業務を処理できないからだ。前クパン労働者のBさん(50)は「数百人が仕事をする所なのに、一階に女性トイレは便器が三つと、水道がたった二つだった。」「労働環境の改善を提案すると、会社は実績を上げろ」と言ったと話した。

2020年7月8日 京鄕新聞 イ・ポラ、イ・チャンユン記者