予見された惨事を防げなかった『労災との戦争』・・・一週間で3人が『挟まれ事故』の犠牲/韓国の労災・安全衛生2026年07月28日

最近一週間で労働者3名が作業中の『挟まれ事故』で死亡するなど、重大事故が続いている。亡くなった人はいずれも20代から30代の若者や下請け労働者だった。雇用労働部は今年上半期の産業災害死亡者が過去最低水準であるとし、『産業災害との戦争』の成果だと発表したが、現場では『予見された事故』さえ防げなかったと指摘されている。

労働界などの情報によると、24日、HD現代重工業の郡山造船所で、下請け業者に所属するAさん(39歳)が、ラグ取り付け機(船舶ブロックの吊り上げ用リングである「ラグ」を船体に取り付ける移動式装置)とブロックの下部に取り付けられたラグの間に頭を挟まれる事故で亡くなった。現代重工業の蔚山造船所でも、18日に26歳のウズベキスタン国籍の下請け労働者が、ゴンドラに乗って作業中に足首を挟まれて亡くなった。22日には、自動車部品製造業者のHLマンドの平澤工場で、下請け業者に所属すBさん(28)が金属加工設備の内部で作業中に設備が稼働し、命を失った。

すべて安全装置が適切に作動していなかったことが判明した。特に、郡山造船所で発生した事故は、予見されたものであるとの指摘がある。金属労組現代重工業支部によると、故人が乗っていたラグ取り付け機は、立ち上げ式フォークリフトを改造したもので、作業の便宜のために、作業者の頭部を保護する「ヘッドガード」の高さを下げ、作業者を保護できない構造だった。

労組は2025年1月の産業安全衛生委員会でヘッドガードの改善を要求し、会社側はこれを約束したが、守られていなかった。労組はこの問題を労働部蔚山支庁に告発したが、無嫌疑処分が出された。労組は「危険を知らせて改善を求めたが、会社側は危険を知りながら放置した。」「無嫌疑処分を行った労働部もまた、労働者を死に追いやった共犯者だ」と主張した。

事後措置の過程における問題点も指摘されている。労組は、会社が蔚山造船所の事件の後、事故現場だけを部分的に作業中止しただけで、同じ設備を使用している郡山造船所は安全点検を行っていなかったと話した。一週間の間に重大な事故が続いて発生した後、現代重工業は29日から三日間、全事業所の稼働を停止する「安全シャットダウン」を行うと発表した。

HLマンドの工場で亡くなったBさんの遺族は葬儀を延期し、真相究明を求めている。金属労組の関係者は「元請けのHLマンドはBさんの死亡に対する責任を回避するため、事故原因を作業者の過失に転嫁している」とし、「これは明らかな虚偽だ」と主張した。

2026年7月28日 京郷新聞 ソン・ミョンス記者

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