続く病院労働者の死亡に労働界が声を合わせる/韓国の労災・安全衛生2026年07月09日

人の命を救う病院で働く労働者の死亡が続いている。労働界は次々と声明を出し、政府と病院に対し、真相解明と再発防止策の策定を求めた。職場内のいじめや慢性的な人手不足など、構造的な問題を解決する必要があるという要求だ。
最近一ヶ月の間に、病院労働者が3人死亡した。6月初旬に京畿道の病院に勤務していた看護師のカン・スビンさんが、職場内のいじめ(焼き入れ)被害を訴えた末に亡くなった。同月19日には京畿道の不妊治療病院で20代の研究員が死亡し、29日には全北道の総合病院に勤務していた20代の放射線技師が、職場内いじめをほのめかす書き込みを残して、自ら命を絶った。
公共運輸労組医療連帯本部は8日に声明を発表し「病院労働者の安全は、すなわち患者の安全である」とし、明確な事故原因の調査と結果の公開、責任者の処罰を求め、病院事業所の『焼き入れ』の全数調査と、病院の人員増を要求した。医療連帯本部は、病院労働者の死亡の根本原因として「慢性的な人手不足と垂直的な階層秩序、そして安全よりも利益を優先する病院運営」を指摘した。更に「欠員すら十分に補充されていない状況で、1人が2、3人の仕事を担うことが日常化している」と、政府に対して「2023年に一度実施した病院事業所の職種別人員状況調査を再開し、不足人員を補充し、危険・夜間業務に対して二人一組作業を義務化すべきだ」と要求した。
保健医療労組も先月30日に声明を発表し、看護師のいじめや過重労働、長時間勤務など医療現場の構造的問題が依然として繰り返されていると指摘した。労組が今年実施した現場実態調査の結果、看護師の72.1%が退職の意思を示し、3〜5年目の看護師の転職検討率は81.4%、看護師の暴言経験率は62.3%であることが判った。労組は「数年前、ソウルの大病院で看護師が死亡した後にも、組織文化の改善などの問題は依然として繰り返されている。」「政府と国会が根本的な対策を講じるべきだ。労働庁の特別労働監督で、職場内の組織文化を点検すべきだ」と訴えた。
2026年7月9日 毎日労働ニュース ウ・ダヨン記者
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