アスベストはアゼルバイジャンで公式に禁止/Operative MN, 2026.2.10
国民議会(ミリ・マジリス)は、アスベスト及びアスベスト含有物質の民間流通からの排除を、最終読会で承認した。
オペレーティブ情報センター(OMM)によれば、本日の議会本会議において、「民間流通禁止品目リストに関する法律」の改正案が審議に付された。
アスベスト禁止はいつ発効するか?
国際的なベストプラクティスを考慮した改正案によると、アスベスト及びアスベスト含有物質は、民間流通禁止品目リストに追加される。同法は、2027年7月1日に発効する予定である。
アスベストは鉱物由来の物質であり、アゼルバイジャンでは、セメント、化学、断熱材、製紙産業をはじめ、一般建設分野など様々な産業分野で長年広く使用されてきた。
アスベスト輸入量と市場シェア:統計データ
国家統計委員会のデータによると、国内へのアスベスト輸入は、以下の推移が確認されている。
- 2023年:アスベスト591トン、アスベスト含有シート30,238トン
- 2024年:アスベスト1,045トン、アスベスト含有シート27,634トン
現在、アスベスト含有屋根材(スレート)は、アゼルバイジャンの屋根材総在庫の29%を占め、面積は約1億9000万m2に及ぶ。国内における年間スレート消費量は、260万m2(150万枚)である。スレートは、屋根材市場全体の15~20%のシェアを占めている。
健康リスクと禁止の理由
科学的研究により、この物質が人間の健康に深刻な脅威をもたらすことが証明され、複数の国がアスベスト及びアスベスト含有物質の使用を禁止している。空気中に混入したアスベスト繊維を吸入すると、肺疾患やその他の呼吸器合併症を含む様々な疾患のリスクが高まる。したがって、アスベストの使用を制限し、最終的に禁止することは、アゼルバイジャンの公衆衛生保護に向けた重要な措置と考えられている。審議を経て、本法案は第3読会で可決された。
この措置により、アゼルバイジャンは、アスベストを主要な発がん性物質として確認した国際保健基準、とりわけ世界保健機関(WHO)及び国際労働機関(ILO)によって確立された基準に準拠する。本禁止措置の実施により、アゼルバイジャン共和国は、建設部門の近代化を図り、国際環境プロトコルに沿った安全で環境に優しい代替技術への移行をめざす。
※https://operativmm.az/en/post/asbestos-officially-banned-in-azerbaijan/67077
安全センター情報2026年4月号


