第6回魯会燦賞に、労災で亡くなったモンゴルの青年「カン・テワン」/韓国の労災・安全衛生2025年2月26日

今年で6回目を迎える魯会燦(ノ・ヘチャン)賞を20余年間「未登録移住児童」として生き、労働災害で亡くなったモンゴルの青年・故カン・テワン氏が受賞した。特別賞には緑色病院と金属労組の韓国オプティカルハイテク支会が選ばれた。
魯会燦財団は26日午後、ソウルの全泰壱記念館で第6回魯会燦賞の授賞式を開催した。
カン・テワン氏は5歳だった1997年、母親に付いてモンゴルから韓国に移住した後、高校まで卒業したが、自分が未登録滞在者であることを知って自ら出国した後、2022年に再入国して大学を卒業した。以後、法務部の地域特化型ビザを得るために、全羅北道金堤市の特装車業者であるHE&Iに就職したが、仕事を始めて8ヶ月目に労災で亡くなった。
魯会燦賞審査委員会は選定理由書で、「現在、未登録移住児童は2万人を越えると推定され、彼らは存在するが明らかにならない人生を生きながら、当然享受すべき社会的保護と制度から排除されている。」「テワンは数多くの未登録移住児童を象徴する人物」とした。続けて「彼らはみなが忌避する仕事を黙々としながら、私たちの社会を支える市民であり、共同体の一員」で、「労働人権の死角地帯で死に追いやられた金溶均(キム・ヨンギュン)たち」と明らかにした。
特別賞受賞者の緑色病院に対しては「医療の公共性と社会的連帯を実践し、韓国社会の平等と公正を実現することに寄与してきた緑色病院は、その歴史と活動に照らして魯会燦賞が追求する価値に符合する。」「『全泰壱医療センター』建設にレンガ1枚を積むという気持ちで、緑色病院に魯会燦特別賞を授与する」とした。
もう一つの特別賞受賞者の韓国オプティカルハイテク支会には「長期間の高空籠城を継続する労働者を励まし、南泰嶺(ナムテリョン)に集まった民主市民の熱望が、韓国オプティカルの労働者に続く私たちの社会の連帯を讃え、外国人投資企業が労働者の権利をむやみに毀損できないような法と制度を作ることを促す意味で、特別賞を授与する」と説明した。
財団は魯会燦賞の受賞者には賞状・賞牌と賞金1500万ウォンを、特別賞には各々賞状・賞牌と賞金500万ウォンを授与する。
2025年2月26日 毎日労働ニュース ヨン・ユンジョン記者
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