江原道は「伐採業」、ソウルは「サービス業」が高リスク 2023年2月23日 韓国の労災・安全衛生

資料写真/チョン・ギフン記者

最近3年間(2019~2021年)で、全国で最も多くの労災事故の死亡者が発生した地域は京畿道(年平均224人)だ。全事故死亡労働者の4人に1人が京畿道で亡くなった。しかし、労働者1万人当たりの事故死亡者は、江原道が0.84人で、京畿道(0.481人)の2倍になる。全国平均の事故死亡万人率(0.449)と比べても圧倒的に高い。事故死亡者は、業種だけでなく地域別にも偏差が大きいということだ。これによって、2021年11月に改正された産業安全保健法に、地方自治体の責務と労災予防活動義務を盛り込んだ。

法改正以後初めて、地方自治体労災予防協議会が22日に開かれた。労働部、行政安全部、17の広域自治体と安全保健公団の関係者が参加した。

労働部と行安部は、地方自治体の労災予防活動の活性化のために、『地方自治体災難管理評価指標』に、労災予防関連の条例制定・労災予防対策推進の実績などを反映させた。労災予防自主計画の樹立、地域安全保健協議会への参加、住民センター別安全番人の指定などを必須項目に指定した。

この日公開された地域別労災現況によれば、最近3年間の平均事故死亡万人率は、江原道(0.84)が最も高く、慶北(0.74)、全南(0.73)、忠南(0.67)、慶南・忠北(0.64)、全北(0.62)の順だと集計された。地域別に死亡事故がどれくらい多く発生するか、高い割合で発生するかの、『業種別事故危険度』を分析した。その結果、建設業とクイックサービス業が、全国共通して『高危険業種』に分類された。ソウルは飲食宿泊業・建物総合管理事業・事業サービス業などのサービス業が高危険業種に該当した。釜山、蔚山、全羅南道、慶尚南道は造船業で、主に墜落(29.7%)、衝突(16.2%)の死亡事故が多かった。

江原道と忠清北道・慶尚北道では、伐採業による死亡事故が多発し、主に下敷き・転倒(62.5%)、墜落(16.7%)による死亡者が発生した。忠清南道ではセメント製品製造業などが高危険業種で、挟まれ事故(31.8%)、墜落事故(27.3%)が頻発した。

労働部のクォン・ギソプ次官は、「地域別に、産業構造はもちろん、重大災害の発生においても差がある」、「地域ごとに同じ安全保健事業をするよりも、地域の状況と特性をよく分析して、オーダーメード型の安全保健事業を推進して欲しい」と話した。

2023年2月23日 毎日労働ニュース キム・ミヨン記者

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