科学実務師・特殊教育指導師・司書、70%が事故を経験/韓国の労災・安全衛生2026年06月17日

学校の科学実務師や特殊教育指導師、司書が、労災のリスクに曝されているという実態調査の結果が出た。彼らは産業安全衛生法の適用対象から除外されているため、法的保護の対象を拡大すべきだという指摘が出ている。
韓国労働安全衛生研究所と公共運輸労組教育公務職本部は16日、『学校産業安全衛生法適用業務拡大のための労働環境及び健康状態評価実態調査』報告書を発表した。研究チームは、科学実務師や特殊教育指導師、司書の932人を対象にアンケート調査を実施した。
筋骨格系疾患・事故リスク 10人中7人
調査の結果、三つの職種すべてで、筋骨格系への負担と事故リスクが高いことが判った。一つ以上の部位で筋骨格系管理対象者に該当する割合は、科学実務師が78.3%、特殊教育指導師が83.6%、司書が87.8%だった。最近一年間に、治療が必要なレベルの業務中の事故を経験したという回答も、科学実務師が72.6%、特集教育指導師が69.4%、司書が74.2%だった。三つの職種すべてで、10人中7人が、業務中に事故を経験したことになる。
面接調査では、現場の危険が具体的に確認された。科学実務師は、科学の授業に必要な実験機材や化学薬品の管理・準備、授業後の洗浄や化学物質の廃棄の過程で、火傷や切り傷などの危険に曝されている。ある科学実務師は「カリキュラムの中に『酸と塩基』という単元があり、塩酸や水酸化ナトリウム、フェノールフタレインを、一ヶ月間ずっと、試薬瓶に移し替える作業を何十回も行う。」「過酸化水素などは、手で触れると火傷をする恐れがあり、濃度が低くても接触頻度が高いほど危険性が高まるが、適切な安全教育は行われていない状況だ」と伝えた。
特殊教育指導師は、障害・特別支援児のケアの過程で、突発的な行動の危険に曝されている。特に、小学生のオムツを交換することは、疲労感が高い業務の一つである。ある特殊教育指導師は「一年生の生徒6人のうち5人がオムツを着用しており、一日に2回、合計10回替えなければならない。」「嫌がってバタバタする子供に、無理にオムツを替えようとすると、足で蹴られることが頻繁にある」と証言した。
一人で数千冊の書籍を管理しなければならない司書も、似たような環境に置かれている。司書は図書館内の本を運び、整理する反復・重量作業による筋骨格系の疾患や、梯子に登って本を差し込んでいて、落ちて怪我をするなどの事故を経験する。ある司書は「学校の図書館には1万6千冊の本があるが、一人で全部整理している。」「蔵書点検をすると1万6千冊の本を取り出して、一つ一つバーコードを読み取り、記録と合っているかチェックする」と話した。
産業安全衛生法から除外されている
しかし、それらは産業安全衛生法の保護を受けていない。現行の法体系を見ると、雇用労働部が告示する『公共行政などで現業業務に従事する人の基準』に含まれれば産業安全衛生法の適用を受けるが、現在、その告示には学校設備の維持管理業務や警備・調理関連業務など、一部の業務しか含まれていない。科学実務師や特殊教育指導師、司書は除外されている。
研究チームは、三つの職種を現業業務の告示に含ませて産業安全衛生法を適用すべきだと主張した。また、職種別の安全衛生教育や業務マニュアルの整備、人員の増員と配置基準の策定などを求めた。研究チームは「産業安全衛生法は、すべての事業場に法律を適用すると定めながら、多くの業種に法律の適用を除外し、産業災害の予防に限界を設けている。」「学校の科学実務師や特殊教育指導師、司書は、産業災害が多発する職種であるにも拘わらず、産業災害の予防活動は全く行われていない」と指摘した。
2026年6月17日 毎日労働ニュース オム・ジェヒ記者
https://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=235123


