ガイダンス:砂中のアスベストの検査/Office for Products Safety and Standards, UK, 2026.3.2
玩具、ホビー、装飾品など砂を含有する消費者向け製品におけるアスベストについての検査に関する企業及び業界向けの技術的助言ノート
技術的助言ノート
アスベストは天然に存在する繊維状鉱物のグループであり、様々な鉱物形態及び繊維タイプで存在する。これらの繊維は、長さ、太さ、及び形状を含め、物理的特性において大きく異なる。一部のアスベスト繊維は比較的太く検出が容易だが、非常に細く識別が困難なものもある。あらゆる種類のアスベスト繊維は、サイズに関わらず、空気中に浮遊して吸入された場合に健康リスクをもたらす可能性がある。
イギリスの規制では、アスベスト繊維が発がん性物質に分類されるため、それらを含有する製品の市場流通が禁止されている。本文書は、玩具、ホビー、装飾品など砂を含有する消費者向け製品におけるアスベストの検出のための最適な検査方法に関するOPSS[製品安全基準事務所]の見解を示すものである。
偏光顕微鏡法(PLM):偏光顕微鏡法(PLM)は、偏光を用いて物質の光学特性に基づいて識別及び特性評価を行う光学顕微鏡技術である。PLMは、アスベストレベルが比較的高い物質や、バルク建材のような太い繊維に適している。しかし、アスベストが、0.1%未満の、低いレベルで存在する場合には、一般的に信頼性が低く、非常に細い繊維や薄い繊維を見逃す可能性がある。
走査型電子顕微鏡(SEM)と透過型電子顕微鏡(TEM):走査型電子顕微鏡(SEM)と透過型電子顕微鏡(TEM)は、標準的な光学的方法では確実に識別できない非常に微細な繊維を検出するために用いられる電子ベースのラボラトリ技術である。光ではなく電子を用いることで、これらの技術ははるかに高い感度を提供し、0.1%未満のレベルのアスベストや非常に細い、あるいは薄いアスベスト繊維を検出することが可能である。
勧告:したがって、玩具、ホビー、装飾品など砂を含有する消費者向け製品におけるアスベストの検出のためには、SEMとTEMが推奨される手法である。これらは、0.1%未満の低濃度アスベストや、汚染製品に存在する可能性のある微細・細長繊維をより確実に同定できるからである。
※https://www.gov.uk/guidance/testing-for-asbestos-in-sand
環境庁が、「ガイダンス:リコールされたアスベスト含有製品の保管及び開梱:RPS 367」も公表
安全センター情報2026年4月号


